特性要因図は英語ではfishbone diagram、cause and effect diagram、石川ダイアグラムなどともいわれています。

フィッシュボーンという名称は、分析に使う図が魚の骨に似ていることから名付けられたもので、右側の魚の頭の位置に影響(effect)を受けた問題(通常は品質問題など)を書き、その原因(cause)を左側の魚の骨の位置に枝分かれした形で書きます。

また、石川ダイアグラムの名称は、統計学者の石川肇氏が考案されたのでその名前を使っているものです。石川さんのご功績は、1970年以降、「安かろう、悪かろう」と言われた日本製品の品質を世界一にのし上げた功労者のお一人で、品質保証の分野で素晴らしい業績を残されています。

実は、石川語録をメルマガ第56回に書いています。↓↓↓
興味のある方は、お読みください。JIS Q 9100のルーツは 第4回 石川馨博士の語録からリンク張る

さて、特性要因図の使い方を一例で解説します。
下記の図をご覧ください。

この特性要因図は、例えば不適合の現象を魚の頭に置き、その原因と考えられるものを思いつくままに皆で考える。原因を大きくカテゴリーに分けますが、一般的には、大骨に相当するところに大きな原因区分を書きます。

例えば、その4M+1E、即ち、人、設備、手順、材料、環境などを書き込み、更に具体的な原因を中骨、小骨の位置に書き込んでいきます。やり方の一例として、各人が小さい紙に原因で思いついたものを書き、その大骨の中の中骨、小骨の位置に転記していくという方法などもあります。

ここでは、加工不良が多いという品質問題に関して人、機械、材料、方法を大骨にして、
オペレータの教育が不十分、機械では保全作業が十分できていない、材料ではばらつきが大きい、方法では作業の標準化ができていないなどが原因として浮かび上がったようです。

QC7つ道具のいいところは、改善を実行するメンバー全員が一つになって検討できるツールを与えることだと思っています。この特性要因図は、特にそれを感じさせてくれます。

原因を関係するメンバー全員が知恵を出せるのがいいところです。更に一旦、特性要因図が出来上がると、そのグループでないメンバーでも検討結果が一目でわかるので、追加検討が容易なことです。英知を集める有効なツールにもなりうるものであります。

次回は、チェックシートの解説をいたします。

文責 山本 晴久