何だ、チェックシートも7つ道具の一つなの? と思う方も多いのではないでしょうか?チェックシートも立派な7つ道具なのです。
目的から分類すると次の2つのタイプがあります。

タイプ1(調査用):データを取る際の記録用紙
収集したいデータを手軽に抜け落ちなく取得できるチェックシート。データをいくつかの項目別に分類するなどして解析しやすくします。毎日のデータなど記録が終わった後は、データが俯瞰でき、何が問題か?どこに集中しているか?などが一目で分かるように表します。

タイプ2(点検用):点検に漏れがないようにする点検用紙
製品の検査、設備の点検、5Sや安全などの活動状況の点検などに使う確認項目を書き並べた表のことです。このシートに書かれた項目をチェックすることで、実施忘れの防止などすることができるようになっています。

タイプ1のチェックシートの例を下記に示します。

チェックシートには、特別なフォーマットや作り方などはありません。ポイントは、何のためにデータを取得するのか?そのデータを使って何をしたいのか?を明確にさせることです。データをまとめにくい、把握しにくいなどチェックシートを試行錯誤して集計しやすいチェックシートを作りこむことです。

ここでは、印刷不良が最近多いので調べようということになりました。6人の作業者がいて、3台の機械を使っています。誰に印刷不良が多いのか?機械ごとにどう違うのかなどは知りたいところです。また、どんな印刷不良が多いのか?更に、曜日により違うのか?などもできれば知りたいところです。

これらを一つのチェックシートで調べようとして考えたのがこのシートです。簡単なシートですが、この1枚ですべての分析が可能となります。P-4の機械、ドクタースジの不良が多いこと、川口さんが佐藤さんと同じ機械を使っていて2倍半の不良率となっている、P-8の機械を使っている遠藤さんは、ほとんど不良を出していないということなどがわかります。

作業者の人たちがこのデータを見ることで実態を知り、前回の特性要因図を使うなどして原因を掘り下げ改善策を考えてもらうことで不良件数が減ることが期待できます。

因みに、ここで機械別、作業者別、作業日別にデータを取っていますが、これを層別と言います。層別は、データを取る前に何を分析したいかによって、分析したいものに紐付けする形でデータを取ることを言います。最初に層別を適切に選ばないと、後でまたデータの取直しなどにならないとも限りません。注意が必要です。

このようにチェックシートは、品質現況などを視認性良く表示してれるので結構便利なツールになります。

次回は、ヒストグラムの解説をいたします。

文責 山本 晴久