▼新型コロナウイルスに関する情報は、TV,新聞等々のメディアで洪水のごとく提供されています。そのような中で、“「パンデミック」予言 ビル・ゲイツ氏 「全米一律で封鎖」提言” (4月7日中日新聞)が目に留まったので紹介とともに、ISO 9001及びJIS Q 9100の予防処置についてお話ししたいとも思います。
以下は、(4月7日 中日新聞)によります。

 新型コロナウイルスとの闘いで、米マイクロソフト創業者で慈善活動家のビル・ゲイツ氏、AFP・時事=の言動が脚光を浴びている。5年前に人類最大の脅威は「戦争よりウイルス」とパンデミック(世界的大流行)の発生をいち早く予言。現在は「全米封鎖」を求めるなど精力的に政策を提言している。
「人々が州境を自由に行き来できるなら、ウイルスも行き来できる。一部省略

五日には、米FOXニュースに「ウイルスの爆発的な感染拡大は悪魔のようなシナリオだ」と語り、「ワクチンができないと、世界は本当の意味で正常な状態に戻らないだろう」との見通しを示した。一部省略
ゲイツ氏は二〇一五年の講演で「今後数十年で一千万人以上が亡くなる事態があるとすれば、戦争より感染性のウイルスが原因だろう。ミサイルより病原菌に備えるべきだ」と世界中の指導者に警鐘を鳴らしていたことで注目されている。

五日の番組でも「この五年間に行われるべきだったことの5%未満しか行われなかった。本当に起こるかどうかわからなかったことに資金を投じるのは難しい」と語り、パンデミックが現実となった今後は世界各国でウイルス対策の投資が加速されるとの見方を示した。(4月7日中日新聞)
  
翻って、以下 門間の品質マネジメントシステムに関する経験等によるものです。
品質マネジメントシステム要求事項であるISO 9001:2008及びJIS Q 9100:2009箇条8.5.3に「予防処置」が規定されていました。しかし、ISO 9001:2015及びJIS Q 9100:2016においては、「予防処置」は、規定されませんでした。

なぜ削除されたのでしょうか。私の経験に基づく推定ですが、ISO 9001にて認証取得している組織は、品質マニュアルに「予防処置」を規定していましたが、現実に運用している組織は、100組織のうち2組織程(2%程度)でした。

これは、私がISO 9001の認証取得・更新審査に携わった審査の経験に基づくものです。多くは、是正処置は何とか実行しているが、「予防処置」は非常に少なかったのです。結局は、利益に直結しない(本当にクレーム、不適合が発生しなくなるかどうか、予防処置に労力を費やすのは難しい)と「予防処置」を規定していても、何ら実行していないとのことでした。

ビル・ゲイツ氏の講演に対する世界中の指導者の対応と同じですね(内容のレベルは比較になりませんが)。

なお、ISO 9001:2015及びJIS Q 9100:2016においては、「予防処置」に代わって「リスクに基づく考え方」が全面に要求事項とされました。また、航空・宇宙・防衛産業界の組織に対するJIS Q 9100:2009においては、「リスクマネジメント」が、すでに要求事項とされていました。
文責 門間