新型コロナウイルスについて 第2回 ~“感染症の歴史” 「書籍名;諸葛孔明(上)著者 陳 氏 中央公論社刊」を読んで~

新型コロナウィルス 予防処置

▼諸葛孔明(上)目次 襄陽春秋 133頁 を一部抜粋したものです。
“孔明は訊きたかったが、・・・・・叔父が重態になってからは、孔明の疑問に答えてくれるのは、医者の張仲景であった。諸葛家にとっては医者であったが、張仲景は人びとから、万般の学術に通じた大学者とみられていた。
「どうして医を学ぶ気持ちになったのですか?」

あるとき、孔明は張仲景に訊いた。彼ほどの大学者であれば、医術に通じていることは、むしろ不利であったといえる。当時の社会通念では、医師はうらない師やまじない師と同列の方術の士とみなされていた。孔明の疑問は、ごく当然のことであった。張仲景の顔に苦悶の色がうかんだ。

「わたしには両親も兄弟もない。みんな傷寒で死んだのだ」
と、張仲景は言った。そして、それ以上なにも言わなかった。だが、孔明は自分の質問にたいして、張仲景は十分答えてくれたと感じた。

張仲景はのちに長沙太守となった。ただの医者でなかったのである。だが、彼の名は長沙太守としてよりも、『傷寒論』の著者として、後世に伝えられた。現在でも東洋医学の研究者にとって、『傷寒論』はバイブルとされている。

傷寒は一種の伝染病の急性熱病であり、張仲景は一族すべてこの病気で奪われたのである。学問による復讐戦を彼は戦ったといってよいのだろう。” 以下省略
上記は、“諸葛孔明15歳で世紀195年頃の話”です。

私は、20年ぶりに書籍 諸葛孔明(上)を読み返し、“傷寒は一種の伝染病の急性熱病”と、現在の世界中を襲っている“新型コロナウイルス感染症とではウイルスが、以降で紹介するのはペスト菌なので、同種として取り扱うことができませんが、感染症の変遷を記載してみました。(なお、ペスト菌は、ノミ、ネズミを介して人間に)

以下は、“感染症の歴史”をインターネット(出典:ウィキぺディア ペスト)等で検索し、その一部を掲載したものです。

▼ローマ帝国疫病:165年から180年に流行が起こり、感染した人の25%~33%死亡し、350万から700万人ほどの人が死んだ。

▼「ユスティニアヌスのペスト」(東ローマ帝国):ペストと同じ症状と推定される感染症の最初の流行は、541年から542年又は542年から543年にかけてユスティニアヌス1世 治世下の東ローマ帝国で発生した。現代の病態分類では腺ペストと推定されている。
コンスタンチノ―プルで流行し、東ローマ帝国の全人口の40%が死亡。「コンスタンチノ―プル市
内では毎日1万人が死んだ」ともいわれている。・・・ 以下省略

▼ペスト菌によって起きる感染症
14世紀に起きた大流行では、当時人口4億5000万人の22%に当たる1億人が死亡したと推計される。ヨーロッパでは、1348年~1420年にかけて断続的に流行し、ヨーロッパで猛威を振るったペストは、放置すると肺炎などの合併症によりほぼ全員が死亡し、例え治療を試みたとしても、当時の未熟な医療技術では十分な技術を得られず、致命率は30%~60%に及んだ。イングランドやイタリアでは人口の80%が死亡し、全滅した街や村もあった。
▼日本におけるペスト発生
日本におけるペストは、明治以前の発生は確認されていない。

最初の報告は、1896年に横浜に入港した中国人船客で、同地の中国病院で死亡。
1899年11月が最初の流行で 中略
1899年は45人のペスト患者が発生、40人が死亡した。翌月より東京市は予防のため、ネズミを1匹あたり5銭で買い上げた。
1901年5月29日、警視庁はペスト予防のため、屋内を除き裸足での歩行を禁止した。
最大の流行は1905-1910年の大阪府で958名の患者が発生し、社会的に大きな影響を与えた。

この際、紡績工場の患者発生が続いたことから、ペスト流行地のインドから輸入された綿花に混入したネズミが感染源というのが通説になった。1899年から1929年までの日本の感染例は、2,905人で、死亡者420人が報告されている。1927年以降は、国内感染例はない。

▼感想:ペスト菌によるヨーロッパの感染症による死亡の多さは、驚くべき数値です。その数値は全人口との比率を考えると恐ろしい%です。

今回の新型コロナウイルス感染症に対するヨーロッパ、特に、ドイツ、イギリスなどは、適切な処置を採って低減に向いているように思えます。ペスト等の過去の経験から「強制的な指示(罰則を含む)」によっての成功への方向と思えます。(イタリアは、国の財政問題を抱えて困難)

一方、日本はヨーロッパのような感染症を経験せず、政府は、なかなか決断せず、また、“すべて要請”の要求で“戦略・指示の逐次投入”ですね。オリンピックの開催の件もあるでしょうが・・・・。

文責:門間 清秀

▼厚生労働省 予防処置の推奨です。 参考にされるとよいですね。
◎一人ひとりができる感染症対策は?
・手洗い ・普段の健康管理 ・適切な湿度を保つ

◎「密閉」「密集」「密接」しない
・他の人と十分な距離をとる!
・窓やドアを開け、こまめに換気を!
・屋外でも密集するような運動を避けましょう!
・飲食店でも距離をとりましょう!
・会話するときはマスクをつけましょう!
・電車やエレベーターでは会話を慎みましょう!

 最後に:みんなで厳しい状況を克服しましょう!! 

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