前回は、日本電産の憲法に相当する3Q6Sについて説明させていただきましたが、今回は三大精神について少し説明したいと思います。
三大精神とは「情熱・熱意・執念」「知的ハードワーキング」そして「すぐやる、必ずやる、できるまでやる」の3つを言います。

先ず1つ目「情熱・熱意・執念」です。我々は、1つの会社に所属し、その会社の理念に従って仕事をし、成果を挙げていくことが求められます。しかしながら、仕事は、当然のことながら、厳しいもので、かつ困難なことが多く、どうしても苦しいところから逃げたくなるのが人間の常であります。

もし、この逃げが許されれば、何事も成就できないことは言うまでもありません。先ずは、自分の仕事に情熱を傾け、熱意を持つことです。そして、何としてもやり遂げるという執念を持つことです。
「物事を成功に導くためには、この精神こそが、いかなることにも優先する絶対条件である」と永守会長が言われています。

2つ目「知的ハードワーキング」ですが、ものごとの成果は、通常は、それにかけた時間(量)とかけた人の質の相乗効果によると考えられます。ここで、人の質は潜在的な才能にもよりますが、時間は掛けただけの見返りは必ずあります。

芸術作品も、才能は量によって開花するといわれるそうです。あのピカソは、油絵や素描画1万3500点、版画類10万点を残したといわれ、手塚治虫は、43年間の漫画家生活の中で描いた原稿の枚数は約15万枚に上るといわれています。もともと才能もあったのでしょうが、これだけの量をこなしたことが、類まれなる傑作を世に残すことにつながったのではないかと思います。

時間を惜しまない努力が大切ということではないでしょうか。そして、ここで重要なことは、単なるハードワーキングではなく、そこに知的という言葉が添えられているということです。四六時中ものを考えるということの大切さを言っています。

「知と時間を組み合わせて戦えば、最後には必ず勝つということを信じて行動せよ」と永守会長が言われています。

そして、3つ目「すぐやる、必ずやる、できるまでやる」です。これは、ことば通りで非常に分かりやすいのではないでしょうか。世の中の動きが激しく、環境もどんどん変わっていきます。やらなければならないことを、一刻延ばしにしていくと、タイミングを逸してしまします。やると決めたなら、何が何でもすぐにやってみることが大切です。

「明日やろう。そのうちやろう。できないと思ったことは早めにあきらめよう。これではいかなることも絶対に成就しない」と永守会長が言われています。

筆者は、今から17年ほど前に日本電産で初めてこの三大精神を知ることになりましたが、
その後、現在の会社に移り経営にも携わってきましたが、この3つは、座右の銘として大切にしてきました。そしてこれからも大切にしたいと考えています。

文責 山本