昨年7月から週1回、メールマガジンを発行してきました。
テーマをシリーズ化してヒューマンエラー、航空機と自動車の品質保証要求の違い、初品検査、運用リスク管理そして教育・訓練についてなど皆様にお届けしてまいりましたが、これからも航空機の品質保証をテーマにして引き続き執筆させていただきます。
よろしくお願いします。

ところでこのところ新型コロナウイルスの影響があちこちに出てきており、弊社のセミナーなども延期をさせていただいております。
ご迷惑をおかけいたしておりますが、ご理解賜りたくお願いいたします。

さて、筆者は、実は、名古屋品証研の前に日本電産に5年ほど勤務していた経験があります。本社に勤務していた時期もあり、永守社長の訓示など何度もお聞きし、感銘を受けました。品質保証の話からは少し外れるかもしれませんが、その時に感じたことなど数回に亘って書かせていただきます。また、4月からは元のシリーズに戻します。

今回は、日本電産の憲法ともいわれる3Q6Sについて話をします。
「3Q6S」とは
3つの「Q:Quality」、即ち人の品質、製品の品質、会社の品質
6つの「S」即ち、整理、整頓、清潔、清掃、躾、作法(最後の作法を除くといわゆる5Sと同じです)のことで、
「6つのS」を完全に実行できれば「3つのQ」がその後についてくるということをいっています。

6つのSが、社員一人ひとりに実践され、人からいわれるからでなく自然体で行なっているなら、人としての質は非常に高いということであり、一つ目のQ 「人の品質」につながります。
また、このような質の高い社員が作る製品は、悪いものが生まれようがなく、すばらしい品質の製品となり、二つ目のQ「製品の品質」につながります。

そして、更に、そのような製品を常に生み出せる会社は、立派な、品格の備わった会社になるということで三つ目のQ 「会社の品質」につながります。
6Sを積極的に実践し情熱を持った社員のいる会社は、品質という点で超一流になることができるということをいったものであります。

永守社長は、M&Aで買収した企業を再建する魔術師のような方ですが、ある企業の立て直しをされた際、そこの人たちは「6Sをやるだけで会社の業績がよくなるはずがない」と疑心暗鬼でしたが、直接の指導を受け、3ヶ月、6ヶ月、1年を経ると、見事に業績が急上昇し、人たちが驚嘆したとのことです。

M&A成功の秘訣は、技術力は非常に高いが、マネジメントが疲弊している会社を選ぶことだそうで、6Sを通じて、社員の心を突き動かし、やる気を引き出すことに成功すれば、技術力がある会社なので、必ず業績が上がるということをお聞きしました。それにしても内なる能力を引き出すのに6Sの浸透は絶大な力になるようです。

次回は、永守語録を紹介したいと思います。

追伸
今回、元ティ・エフ・マネジメント社の社長の門間清秀様(現在、弊社顧問)にメールマガジンに投稿していただきました。
以前から愛読されていた方も多くおられたとお聞きしております。是非、読んでいただきたいと思います。