FAIとFAVについて 第2回
FAIとFAVについて 第2回
SJAC9102 RevB「航空宇宙 初回製品検査要求事項」の要求に基づくFAIの成績書(FAIR:FAI Record)に関して今回は説明します。
FAIRには、3つの様式(-1、-2、-3)があります。
報告様式(FAIR)-1:部品番号証明書
・部品単体レベルのFAIの場合は、FAI対象部品の番号、名称、シリアル番号、改定レベル、図面の番号、図面の改定レベル、製造工程参照文書番号、実施組織名などを記録する。
・組立品のFAIの場合は、FAIの対象組立品の上記同様の情報と更に構成している各子部品の情報(部品番号、部品名称、シリアル番号、FAIR番号)を記録する。
報告様式(FAIR)-2:製品証明書-材料、特殊工程及び機能試験
材料、特殊工程及び機能試験が設計要求として規定される場合に下記内容を含む。
・部品番号、部品名称、シリアル番号、FAIR番号
・材料又は工程名称、規格番号、供給者
・顧客承認の検証(顧客承認あり/なしをYes/Noと表記)
・適合証明書番号(例えば、特殊工程完了証明書、材料試験報告書番号など)
・機能試験手順書番号と合格記録(該当の場合)
報告様式(FAIR)-3:特性証明、検証及び適合性評価書
設計特性に関する検証結果及び不適合文書の記録に用いる中心になる報告書で下記内容を含む。
・図面に特性番号を1から順に振り当て吹き出しマークで表示(バルーン図といっています)
・部品番号、部品名称、シリアル番号、FAIR番号
・更に特性毎に
特性番号/参照位置/特性の種類(クリティカルとメジャーなど品質特性の重要度)/要求事項/結果/測定器/
不適合があった時の文書番号を記載する。
フォーマットは、別紙参照>>>
実際にFAIRを作成されるときは、SJAC9102を理解されることと更に客先から特別の要求があることがあるのでそれを確認しておく必要があることを申し添えます。
文責 山本 晴久
「続き(第3回)を読む」
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