今回は散布図について説明いたします。散布図は、一対になったデータの相互の関係を取り扱います。最初に実際の例で見てみましょう。

両面テープの圧着時間と接着力を一対のデータとして取得したものを表-1に示します。また、その結果からX軸に圧着時間、Y軸に接着力を点で記入したものを図-1に示します。
図-1から、各点は、左下から右上に右上がりの形で分布しています。これは、圧着時間が長くなるほど接着力も強くなることを示しています。

このように2つのパラメータの相互の関係を把握したい時にこの相関図を使います。
上記の例は、正の相関といいます。

また、塗装工程があり乾燥温度が高いと母材に密着し不良は出ないが、温度が低いと密着が弱く不良率が上がる工程で、いくつかの乾燥温度を縦軸に、密着度の不良率のデータを横軸にプロットすれば、先の右上がりでなく、右下がりの分布になるでしょう(図は省略します)。これを負の相関と言っています。

このように相関図を作ることで一対のデータの相互の関係を掴むことができます。散布図の一般的な見方を下図に示します。

散布図の分布でおおよその相関係数がわかります。右上がりに一直線に乗る場合は、正の相関で相関係数r=1で、右下がりに一直線に乗るものは、負の相関で相関係数r=-1で、プロットした点が一様に大きく広がり相関が全くなければr=0となります。相関係数は、1から-1までの数値をとります。

因みに相関係数の目安の面白いデータがありましたので下記に紹介します。

相関係数は、7つ道具ではありませんが、散布図との関連が深いためここで紹介させていただきました。
次回は、管理図の解説で、このシリーズの締めくくりになります。

文責 山本 晴久