史上最強のCEOを読んで

史上最強のCEOを読んで

 今回も、正月休みに読んだ本の事を少し紹介させていただきます。
「史上最強のCEO」(フローラル出版)というタイトルのビジネス書です。著者はジェームス・スキナー氏で「7つの習慣(スティーブン・R・コヴィー著)」の翻訳者です。日本のTVにも出演されているので、ご存知の方も多いかもしれません。
本屋で平積みされており、初日に100万部突破と宣伝されており思わず手に取ったものです。

さて、内容を少しだけ紹介しますと

 >何事も普通のレベルは「うざい」、最高のレベルでないといけない。あのアップル創業者のスティーブ・ジョブズは、「この商品は、気狂いなくらい素晴らしいものにしないといけない」と言った。あなたも気狂いなくらい、偉大な人間にならなければならない。圧倒的に他とは違うということが最強の意味である。

 >何事もスピードが命、今は時間軸が極限に圧縮されている。人口は1950年から急激に増え、その地球に生を受けた人間の7%が今を生きている。本の出版数/論文の数も、人間の移動距離も、情報の伝達速度も爆発的に拡大した。人間社会のあらゆる現象がこのようになっており、今まさに、最高のスピードが求められる時代である。

 >企業を激変させる4つの原則は?
 ・リーダシップ(信頼を作る):無能は超能力、力の不足を他の力で補えば能力は無限
 ・イノベーション(顧客を満足させる):商品は、Wowo(すごいね)と言わせる感動が必要
 ・利益性(慢性的黒字化の極意):損益分岐点を低くするやり方(固定費(F)の変動費(V)化)の秘訣は?
 ・目的(世界を変える):企業のミッションステートメント(私たちは誰?お客様は誰?私たち名お客様にどんな価値がある?)を宣言

などなどです。

 本に埋め込まれているQRコードを読み込み、登録すると早速スキナー氏からメールが送られてきて、この本を発行するにあたっての経緯を動画で紹介していました。

 それによると、この本は、経営者向けに書いた形になっていますが、経営と関係のない一般の人にも読んで欲しいということでした。経営の文字が示すように「経」は、「経過」でいわゆるプロセスの意味で、「営」は、「営み」ということ。人の人生も山あり谷ありのプロセスを自ら営んでいくわけで、それも経営ということ。この考え方は、スキナー氏の若い時に、経営の神様と言われる松下幸之助氏に教えられたとのことでした。

 初版から100万部印刷というのは、あのハリーポッター以外にはない超画期的な挑戦のようです。
 出版社のPRではないですが、面白い本でした。

文責 山本 晴久

「次回運用リスク管理についてを読む」

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