第2回「経営に役立つQCD改善と進め方」セミナーの概要とご案内 

今回から、セミナーの各章の概要について解説します。

第一章 仕事(マネジメント)の基本
本章では、会社は何のためにあるのか、会社の目的とは何か等、マネジメントの基本的な事項やマネジメントに関わる種々の手法と手法間の関連性について解説します。

会社の目的は「利益を出すこと=もうけること」であります。不正なく公明正大に稼いだ利益は、胸を張って誇れるものであり、利益を出してこそ初めて社会貢献できます。

「利益」=「販売価格」―「コスト」ですが、「販売価格」は顧客=市場で決められますので、我々が管理できるのは「コスト」です。「コスト」(製造だけでなく、技術、営業、管理部門等会社全体のコスト)を如何に下げることが出来るか、即ち、如何に効率的にものづくり出来るかで会社の実力が決まってきます。

5Sや「目える化」等の活動も効率的な生産をするための手法でありますが、単にポスターを掲示しただけでは、生産効率化に結び付きません。考え方、目的、手法を明確にして組織全体で活動する必要があります。

5Sや「見える化」の最終目標は「目で見る管理」です。日々および時々刻々変化する仕事量等を適時、適切に把握するのは容易ではありませんが、道具(グラフ)をうまく使うことによって容易に「見える化」できるし、見えれば管理(コントロール)できます(目で見る管理)。

本章では、その他に、管理者・監督者がマネジメントすべき事項(教育指導、ホウレンソー、改善指導)等についても解説し、組織の効率化に役立てるようにしております。

第二章 品質改善の進め方
「品質マネジメントシステム(QMS)の認証を取得したが、不良、クレームがなかなか減らない」ということもよく聞く話です。

JIS Q 9001/9100等のQMS規格は、品質の良い、信頼性の高い製品・サービスを提供するために、どのようなプロセスを設定し、システムとして組織に組み込んで活動しなければならないかということを規定しており、いわば品質を作りこむためのインフラ整備のような面があります。

一方で不良・クレームは、組織の固有技術に起因するものであり、QMS規格では不良・クレームの具体的な削減、低減方法には言及していません。これらの問題は、組織の固有技術で問題解決する必要があります。

問題解決の第一歩は、現状把握です。セミナーでは現状把握のための方法(QC7つ道具、新QC7つ道具、etc.)や、分析の仕方(なぜなぜ分析、知行分析、ヒューマンエラー分析、FMEA、etc.)について解説します。


次回は、 「第三章 統計的品質管理」、「第四章 JIS Q 9100 品質マネジメントシステムの基本」
について解説します。


文責  豊崎 義行

◎経営に役立つQCD改善と進め方セミナー
日 程:11月1日~2日 Webにて開催
受講料:¥49,500(税込み)
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