第2回は、航空機の品質マネジメントシステム要求であるAS/EN/JIS Q 9100(以下、9100)規格の自動車規格に対しての特徴です。

9100規格を自動車のQMS規格であるIATF16949と比較すると、いずれの規格もISO9001をベースにしていますが、使われ方や生産のやり方からそれぞれの固有の要求事項が追加されています。イメージ図で表すと、以下のようになります。

航空機は、何よりも安全性が最優先で追及されるため、自動車とは違った考え方があります。その特徴を、「製品の使われ方」と、「製品の生産のやり方」の両面から捉えるとより分かりやすいと思います。

まず、「製品の使われ方」からみた特徴です。これらは、安全性と長期運用からくるもので、航空機の場合、不適合、故障や事故は、即人命に影響すること、運用期間が30年以上と長い などが特徴としてあります。

次に、「製品の生産のやり方」からみた特徴です。航空機は、多品種の少量生産、部分的な自動化はあるもの、手作りと言えることからくるものです。

以上のように、航空機ではその特徴から自動車とは違ったQMS要求事項が設定されていますので、次回は、9100規格の特徴的な要求事項について述べます。

文責  古郡 秀一

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