前回は、特殊工程が大切な理由を説明しましたが、今回は特殊工程の中でも重要なものの一つである蛍光浸透探傷検査について管理の要点など少し解説したいと思います。

先ず、蛍光浸透探傷検査とは、図-1にある通り、表面に存在する通常の目視では発見できない微細なクラック(割れ)などに蛍光色の浸透液を滲みこませ、一旦表面を洗い流した後、現像剤で浸透液を滲みださせ、暗室の中で紫外線を当てて、微細な欠陥(割れの指示)を蛍光色に光らせて検査するものである。鋳鍛品の表面、機械加工面などに対して検査するもので、航空機部品では非常に多く用いられています。

また、処理のフローを図-2に示します。

大きくは、①~⑤の作業があり、それぞれの作業内容の管理のポイントは、下表の管理のポイントの通りです。

管理のポイント.pdf

このように各工程には管理のポイントがあり、一つでもないがしろにすると、クラックという重要な欠陥が検出されなくなってしまいます。
表の中に4Mの何が重要かを示していますが、どのプロセスもほとんどすべての4Mに関連していることが分かります。前回のコラムで4M管理が大切だと言いましたが、この浸透探傷検査の例でそれが理解していただけたと思います。

次回は、同じくこの浸透探傷検査でNadcapの要求を見てみたいと考えています。
文責 山本

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