4月から、またシリーズで航空機の品質保証のテーマに戻して、連載していきます。今シリーズのテーマは、特殊工程管理です。

筆者もよく自治体関係者の方々、経済産業省の方々などからも、航空機の特殊工程というのは、管理が難しく、メーカさんが困っておられるという話を聞くことがよくあります。具体的には、どんな要求がされるのですか?

顧客承認とかNadcapの認証を取得しないといけないのですが、どのくらい難しいことなのでしょうか? というような質問を受けることがあります。ということで今シリーズは、先ず特殊工程管理について、そしてその後でNadcapについて取り上げたいと思います。

特殊工程の解説は、おおむね下記を考えています。
・JISQ9100では、特殊工程の定義は?
・特殊工程はなぜ重要?
・特殊工程の種類は?
・特殊工程の管理のポイントは?
・特殊工程の承認とは?
など、何回かに分けて解説し、その後Nadcap認証取得について話をしたいと考えております。

先ず今回は、要求の原点を覗いてみる意味でJISQ9100の要求項目を見てみましょう。下記に抜粋しています。
青字が特殊工程に関する定義と手順確立のポイントです。

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8.5 製造及びサービス提供
8.5.1 製造及びサービス提供の管理
組織(会社)は、製造及びサービス提供を、管理された状態で実行し
なければならない。
・・・
f) 製造及びサービス提供のプロセスで結果として生じるアウトプットを、それ以降の監視又は測定で検証することが不可能な場合には、製造及びサービス提供に関するプロセスの、計画した結果を達成する能力について、妥当性確認を行い、定期的に妥当性を再確認する。
注記 このようなプロセスは、特殊工程と呼ばれる(8.5.1.2参照)

8.5.1.2 特殊工程の妥当性確認及び管理
結果として生じるアウトプットが、それ以降の監視又は測定で検証することが不可能な場合のプロセスに対して、組織は、これらのプロセスについて、次の事項のうち該当するものについては、必ず、これを含めた手続を確立しなければならない。
a) プロセスのレビュー及び承認のための基準の決定
b) 承認を維持するための条件の明確化
c) 施設及び設備の承認
d) 人々の適格性認定
e) プロセスの実施及び監視に対する所定の方法及び手順の適用
f) 保持すべき文書化した情報に対する要求事項
・・・
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この要求項目の意味合いも含めて、次回以降に解説していきます。
文責 山本

 

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