運用リスク管理について 第2回 ~具体的な進め方~
仮想体験 「~運用リスクの洗い出し」 まで
今回からは、運用リスク管理の具体的な進め方に関し、例を挙げて解説していきたいと思います。
航空機部品の機械加工を担当しているA社の社員になったつもりで、運用リスク管理を仮想体験してみましょう。
A社は、この度、新しい図面で新しい材料の加工を請け負いました。従来にはない難削材で、部品も大きくてかつ薄肉で変形しやすいものです。このような場合に、どのようなステップで運用リスク管理をしますか?
少しご一緒に考えましょう!
基本的には、下記のステップを踏むことになります。
<ステップ1> 「運用リスクの存在領域の特定」
運用リスクは、いったいどこにあるのでしょうか? ここでは、4M+1E (Man, Machine, Material, Method, Environment)で考えてみます。
<ステップ2> 「運用リスクの洗い出し」
下記のような表を作ってみました。
少し記入していますが、読者の皆さんも、A社の社員になったつもりで新しい部品の機械加工を想像しながら、もう少し検討して運用リスクを追加してみてください。
如何でしょうか? 空白に何かを書き込めましたでしょうか? 機械加工がご専門でない方もいらっしゃいますでしょうが、少し機械のオペレータになったつもりで考えてみていただきたく・・・・。
次回は、この表の完成版の紹介と運用リスクの重み付けのお話をします。
文責 山本 晴久
「続き(第3回)を読む」
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