私がJIS Q 9100の認証支援を担当している企業様の認証機関による審査が最近実施され、従来の審査では経験したことのない次に示すような指摘事項等がありました。

  • 品質方針に製品安全と法令・倫理・コンプライアンスに関係する項目が規定されていない。
  • 品質マニュアルの箇条7.3認識で製品安全と倫理的行動の重要性について組織としての教育方針が具体的でない。
  • 認証機関が検査成績書を確認時に、顧客の技術要求事項を適切に理解していない。例えば、図面に公差が指示されていない寸法の公差(一般公差)が適切に理解されていない。

このように、企業様が不正防止活動に真摯に取組み、不正を行っていないかという観点での審査が行われています。
これは、認証機関が認定した企業様で不祥事が発覚し、認証を取消さざるを得ないという事態が発生しており、認証機関としても審査方法の見直しが行われているものと思われます。
また、お客様の監査においても、従来は企業様の作成した検査成績書がお客様の技術要求(図面寸法、作業スペック等)に適合していることを確認されていました。
ところが、最近では検査成績書とその元データ(生データ)との整合性までも確認し、改ざんが行われていないかを確認されるようになっています。まさしく、これはお客様と企業様の信頼関系が破綻し、性悪説に基づく監査が行われるようになっています。

このような状況を踏まえ、2021年3月に「品質マネジメントシステム-航空宇宙及び防衛分野の組織に対する要求事項-強固なQMS構築のためのJIS Q 9100補足事項」SJAC9068の改訂版Bが発行されました。
改訂版Bでは、
内部監査の強化、購買先に対する管理要求の強化、生データと記録の整合性の確認等が追加要求されています。

そこで、改訂版Bのポイントは勿論のこと、企業様としてどのような具体的な不正防止活動に取組む必要があるかの方向付け等を行うセミナーを、下記日程にて開催することになりました。

SJAC9068Bに基づく不正防止活動セミナー
日程 2021年8月31日(火)、9月7日(火)、9月14日(火)、9月28日(火)
時間 13:30~15:30 (2時間)
受講料 ¥21,000(税込)
開催方法 Web(Zoom)

是非、多数の企業様に受講していただき、不正防止活動の強化にお役立ていただくことを祈念しております。

文責 松田