社内教育していますか?~従業員の意識が変われば、会社の収支は良くなる!~ #1

筆者は45年のサラリーマン生活で4回、会社を変わってきました。規模は数百人から数十人で、従業員の意識も様々でした。そして社内の品質やクレームに対する従業員の意識もまちまちでした。
  その結果、ISO9001やJIS Q 9100 の規格認証を取得しているにも関わらず何故工程内不良や社外クレームが減らないのだろうと言う空気がいずれの会社も充満していました。

  一つ目の会社では、大手トラックメーカーの運転台(キャビン)をプレスから鈑金、塗装、艤装まで行い供給していました。ある時、供給先のラインと私の会社を含めた全23ラインの品質表彰制度が開始されました。複数の管理項目に対し個々に目標値が設定され、全てクリアすれば当月賞、三ヶ月連続でクリアすれば三ヶ月賞。そして六ヶ月連続では社長表彰が授与されました。
  その六ヶ月賞を最初に獲得したのが、私のいた会社だったのです。社長室で表彰状と金一封を頂いたあと社長からコメントがあり、それは今でも忘れられません。「受賞おめでとうございます。ただ、我が社のラインが一つも取れなかったのは正直悔しい」と。
  会社に戻り、関係した220人の前で受賞報告をした際、この社長のコメントを伝えると、大きな拍手が沸き上がりました。キャビン製造に携わった従業員全員のベクトルが合わさった瞬間です。

  次の会社は、赤字の会社をM&Aしたので黒字化せよとのミッションでヘッドハンティングされ移ったところです。赴任するや否や社外よりクレーム情報が入り、原因が特定出来たので作業者のもとへ出向きました。
すると返ってきた答えが、「初工程は自分だが、後工程が4つもあって誰も発見出来なかったのですか?」
でした。これにはさすがに驚きました。ISO 9001を取得している会社です。

  この為、社内の品質に関する教育の重要性を痛感し、毎月30分、全従業員を集めて「QC勉強会」を開催しました。まずは先月の売上と営業利益の結果を報告し、目標に対して達成しているのか未達なのかを判りやすく解説しました。これによって、夏や冬のボーナスの見込みを話したのです。その後に、品質にまつわる様々な話しを事例を交えながら教育しました。
  その結果、私が赴任して3年が経過した冬のボーナスから支給することが出来たのです。その頃には冒頭のような考えを持つ従業員は一人も無く、皆前向きになりました。更に数年後には、IATF 16949の認証まで取得することが出来たのです。

  このように従業員の意識が変われば間違いなく会社の収支は良くなるのです。こうした経験を踏まえて無料のセミナーを下記のように開催致します。
  それを聞いて頂いたあと、ご希望の会社様には個別支援を致します。どうぞお気軽にお問合せ下さい。

文責  市川 陽一

意識改革セミナー ~社内教育を充実させ収益の増大を図る~
日程:2024年11月19日(火)9:30~16:50
場所:当社会議室 名古屋品証研㈱:地下鉄名港線 日比野駅下車③番出口(徒歩約2分)
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