#5_AS13100_サブティア管理(RM13007)

今回は、民間航空エンジンに関わる品質要求AS13100(以下13100)より、参考資料として呼び出されるRM13007 (Sub Tier Management:サブティア管理(サプライヤ管理)、以下13007)の内容を紹介します。

13007は13100の8.4.1.2.5項のサプライヤ評価の記載の最後に、“refer to RM13007”(13007を参照)と呼び出されています。この記載だけ見ると、サプライヤ評価の詳細ガイダンスと判断されそうですが、もう少し広い範囲のサプライヤ管理についてカバーしており、評価(選定/承認を含む)、パフォーマンス評価及び、契約要求事項に大別されます。

1.サプライヤの評価・選定・承認

  1. サプライヤを選ぶための評価基準と方法を決めます。評価する項目には、品質管理のレベル、技術力や生産能力、過去の品質や納期の実績、経営の安定性、法令や認証への適合状況、リスクの有無などがあります。
  2. 評価結果をもとに、製品やサービスの要求を満たせるサプライヤを選定します。品質や納期の安定性、リスクの大きさ、他のサプライヤへの切り替えのしやすさなどを考慮します。
  3. サプライヤを承認する際は、監査や評価結果の確認、必要な認証の取得状況、試作品や初回製品の評価結果などを確認します。

2.サプライヤのパフォーマンス評価

  1. サプライヤの評価に使用する指標(KPI)を決めます。例えば、不良率、納期達成率、品質問題の発生件数、是正処置への対応速度などがあります。
  2. 定期的に評価やレビューを行い、データの傾向を分析することで、問題を早い段階で発見できるようにします。
  3. 評価の結果が基準を満たさない場合は、是正処置の要求、原因調査の依頼、改善計画の提出依頼、改善状況の確認などを行います。
  4. リスクの大きさに応じて管理方法を変えます。重要なサプライヤはより頻繁に監視し、高リスクな製品については厳しく管理します。必要に応じて監査も実施します。

3.契約に含める要求事項

  1. 契約には、品質要求、技術要求、トレーサビリティ(履歴管理)、変更管理、不適合品への対応などの要求事項を明確に記載します。
  2. サプライヤは、自社の取引先(下位サプライヤ)にも同じ要求事項を伝え、遵守させる必要があります。
  3. 契約内容や関連記録を適切に保管し、サプライヤが要求事項を守っていることを示す証拠を維持・管理します。

 上記のように、JIS Q 9100の8.4項の要求とほぼ重なる様に思いますが、RMの特徴である具体的な記載も多く、参考になりそうです。ご興味を持たれた方は是非、原文(AESQ HPより入手可能、英語ですが)を一読下さい。今回は概要紹介が主体で、掘り下げが浅く申し訳ありませんが、今後の皆様のサプライヤ管理の見直し/改善にお役に立てば幸いです。

以上

文責:小林淳一郎

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