【第2回】全員参加の改善活動
11月は全国品質月間で、今年のテーマは 「今こそみんなで考えよう!これからの品質の力」でみなさんの会社でも品質向上のための活動を展開されていると思います。
品質向上は、みんなで活動展開しないと成果が得られませんが、「みんな=100%全員」と考えるとうまく行きません。事務局が、どんなにアプローチしても100%全員参加はあり得ません。
組織の法則というものがあります。それは、2-6-2の法則です。全社で何かの改善活動を展開するときに、上位の20%は、活動の趣旨に賛同し、積極的に活動に参加し支持してくれます。
ところが、下位の20%は、もともと活動に不賛同で、何もしたくないという(抵抗)勢力です。
中間層の60%は、活動に賛同でもなく、不賛同でもなく、状況をみて、うまく行くならやってみようという日和見的な層です。
全社活動がうまく行かないのは、活動の事務局が全員参加の標語のもとに、下位の20%を参加させようといろいろと取り組みますが、もともとやる気のない層なので、何をやっても活動に乗ってこず、そのうちに事務局が疲弊し、やる気をなくし、活動が停滞するというパターンです。
全社活動をうまく推進する方法は、事務局が、上位20%に働きかけ、一緒に問題解決に取り組み、成果を挙げる事例を作って行くことです。
成果事例が増えてくると、60%の中間層もやる気を出してきます。これをうまく後押ししてやれば、上位20%と中間層60%で、80%が活動に参加することになります。80%あれば全員参加です。そして全員参加で活動を推進し、成果を上げて下さい。
文責:豊崎 義行
