社内教育していますか?~従業員の意識が変われば、会社の収支は良くなる!~ #2

 筆者は45年のサラリーマン生活で4回、会社を変わってきました。規模は数百人から数十人で、従業員の意識も様々でした。そして社内の品質やクレームに対する従業員の意識もまちまちでした。
  その結果、ISO9001やJIS Q 9100 の規格認証を取得しているにも関わらず何故工程内不良や社外クレームが減らないのだろうと言う空気がいずれの会社も充満していました。

 #1では最初の二社での活動について述べましたので、引き続き三社目での活動をご紹介します。
 三社目は正しく航空機(ヘリコプター)の改造に関係した様々な装備品を製作する部署でした。顧客の監査もほぼ毎年何社かあり、体制はそれなりに整っていましたが、工程内不良や流出不良が目標未達でした。何故か?従業員の意識がやはり不足していました。
ひとり一人の力量はあるにも関わらず、「後工程はお客様」の精神に欠けていたのです。そこでQC勉強会を何回か開催し、基本的な考え方を全員に教育しました。するとその効果は徐々に表れて、まず工程内不良が減少していき、最終検査の負担が減り、結果的に見逃しが少なくなることで流出不良も減っていきました。

 最後の会社はデザイン会社で、ショーカーや航空機のモックアップ、博物館の展示模型などを製作していました。そこにまったく異業種の会社を吸収した為、文化や考え方の異なる従業員が同居することになりました。

 設計部門や購買部門、製造部門が新しい業務を取り入れた結果、従業員には戸惑いと考え方の違いから不満が渦巻いていました。これは何とかしなくては、と開いたのが「社内勉強会」です。
 一般的な時事問題から社会情勢などです。そこに一貫して主張したのは、「自分の常識は、他人の非常識」です。これまでと違う業種を経験してきた者同士が一つ屋根の下に集うと、考え方ややり方が従来とはまったく違うのは当たり前です。お互い職人気質が強いので、時として意見がぶつかり合うのですが、徐々に大人の対応をするように仕向けて行きました。

 その結果、二年ほど経過するとお互いが理解するようになり、社内の雰囲気は当初から比べて随分と変わってきました。

 このように従業員の意識が変われば間違いなく会社の収支は良くなるのです。こうした経験を踏まえて無料のセミナーを下記のように開催致します。
 それを聞いて頂いたあと、ご希望の会社様には個別支援を致します。どうぞお気軽にお問合せ下さい。

文責  市川 陽一

意識改革セミナー ~社内教育を充実させ収益の増大を図る~
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場所:当社会議室 名古屋品証研㈱:地下鉄名港線 日比野駅下車③番出口(徒歩約2分)
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