不正防止活動(SJAC9068) 第3回
不正の予防活動について2回連載させていただき、この活動の重要性についてご理解いただいたものと考えます。
これに因んで「SJAC9068Bに基づく不正防止活動セミナー」(2時間)を弊社主催のWEBセミナーで8月31日より既に2回開催させていただきました。
今回はセミナーの概要及び受講者の方との主なQ&Aについて紹介させていただきます。
【セミナーの概要】
1.SJAC9068B概説
・SJAC9068Bとは
・B改訂発行の背景
・主要なポイント
・規格の概説
2.不正防止活動
・不正発生のメカニズム等
・不正/不祥事の事例と刑事罰
・不正防止意識の啓発活動
・監査時の推奨確認事項*
*:認証機関の審査時(出典:JAQG資料)及び内部監査時(当社)の推奨する確認事項
【主なQ&A】
1. 生データについて
Q:例えば、汎用計測器による実測値の記録及び作業指示書のボールペン書きの作業記録(実施日、作業者名等)も、
生データの管理対象になるのか。
A:三次元測定機で測定した結果のみならず、汎用計測器による測定結果の記録も対象となります。
また、作業指示書のボールペン書きの作業記録も対象になります。
ただし、生データの対象とすべきかが明確でない場合は、顧客に技術連絡書等で確認されるのが望ましいです。
2.内部監査方法について
Q:内部監査で改ざん等の不正をどのようにしたら見抜くことができるか。
A:内被監査部門が不正を隠そうとした場合は、内部監査で不正を見抜くのは大変難しいです。しかし、少なくとも記録等のサンプリング
による確認は、被監査部門が準備した記録を確認するのではなく、監査員により自らがサンプリングする必要があります。
(注)被監査部門に予告なく実施する抜打ち的な内部監査も効果があるかもしれません。
受講者の方は、特に生データの種類、管理方法について大変関心を持っておられ、本セミナーが受講者の方のニーズに応えられるように努めていきたいと存じます。
文責 松田一二三
「続き(第4回)を読む」
SJAC9068の規格は、契約の相手方から適用を要求された場合にJISQ9100 規格を適用する企業が自社コンプライアンス体制を強化するときの基本的な要求事項となります。
既に顧客からSJAC9068を要求されている企業様は顧客要求の改訂の備えとして、また、現在までに要求されていない企業様においても、不正の未然防止策として、是非この機会にご活用頂ければと思います。
SJAC9068Bに基づく不正防止活動セミナー | |
日程 | 2021年9月28日(火) |
時間 | 13:30~15:30 (2時間) |
受講料 | ¥21,000(税込) |
開催方法 | Web(Zoom) |
当社では主に航空宇宙の品質に関わるご支援をしております。
以下、リンクです。
・JIS Q 9100:2016 認証取得支援
・Nadcap 認証取得・更新支援
・JIS Q 9100:2016 規格解説セミナー
・JIS Q 9100:2016 内部監査員養成セミナー
・その他、お気軽にお問合せください。