品質保証事業部部長の 竹内です
今回で第4回となります。今回は民間航空エンジンに関する品質要求の最新版について紹介します。
連載コラム 第1回 海外民間航空エンジンに関する品質保証要求
連載コラム 第2回 本当に全箇所測定するのですか?
連載コラム 第3回 ~FAIは独立検査で~

第1回でRR(ロールス・ロイス)とPW(プラットアンドホイットニー)の品質要求を紹介させていただきました。
それぞれのwebサイトを見に行くと(探し方は第1回を参照してください)2023年1月から適用することになっている新しいバージョンの品質要求が掲載されています。

例えばRRではSABRe Edition 4、PWの場合はASQR-01 Revision12 がそれにあたります。 

これらの品質要求の変更の目玉はAS13100という標準規格を全面的に適用するというものです。
AS13100はもともと各社でバラバラだったサプライヤへの要求事項を統一しシンプルにすることでサプライヤの理解も深まり品質向上にも寄与するという思いで、航空エンジンメーカと主要サプライヤで構成されたAESQという組織が作成したものです。(日本からはIHIが参加しています。)

AS13100の内容は
品質マネジメント要求(JIS Q9100)と先行製品品質計画(APQP)及び生産部品承認プロセス(PPAP)に関する要求(SJAC9145)の補足事項であり、また各種の要求事項や品質に関する手法(問題解決手法、抜取検査・削減検査の適用法、計測システム分析、FAI要求の記載の細部要領など)を事例を交えてより具体的に示した13種類のリファレンスマニュアル(RM)も併せて発行されています。

要求の全体としては以下に示す3層構造となりました。構造はシンプルですが要求としてはいままでより厳しくなったような気もします。

1. 基本要求 JISQ9100 SJAC9145(APQP/PPAP)

2.

航空エンジンの統一要求 AS13100 各種RM
3. 各社独自要求  SABR, ASQR-01など

AS13100についてはAESQのwebサイトで解説動画なども公開されていますので興味のある方は一度見てみてはいかがでしょうか。 AESQ:https://aesq.sae-itc.com/

前述したとおりこの要求は航空エンジンメーカ各社が一斉に2023年1月に適用するようアナウンスされています。 少し遅くなってしまいましたが自分自身ももう一度要求をよく理解して皆さんのサポートができるよう準備をしていこうかと考えています

文責 竹内 朗

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